毒親に振り回された男の記録⑨「父と再会。二人の叔父とのやり取り」

毒親育ち

父親が出ていってから母方の祖母がやって来て、しばらく滞在していました。

ある日、父から、「服や必要なものを取りに行きたい」と電話がありました。母は家に来られるのは嫌だったようで「こちらから宅配便で送る」と言いましたが、父からすると早急に服や下着が必要だったようで、「近くの駅まで行くから持ってきて欲しい」とお願いをしてきました。

母は大きなカバンに荷物をまとめました。そして、私が学校から帰ってくると、私に届けに行くように命令しました。
私は父とあまり会いたくありませんでしたが、母に逆らえないので行かざるを得ませんでした。

夕方前に父から電話がかかってきて、「駅に着いた」との事でした。公衆電話からかけてきました。当時は一般的に携帯電話は普及しておらず非常に珍しい物で、所有しているのは極僅かな人だけでした。
重くて大きなカバンを自転車の前カゴに乗せ、駅まで向かいました。大きすぎてカゴには入りませんでした。

駅に着くと、父がいました。しんみりした表情で「元気か?」と聞いてきました。父に荷物を渡すと、「お父さんはお前たちの事を愛しているからな」と言い、改札内に入っていきました。
父には信頼感が全く無かったので、言われても何とも思いませんでした。

帰宅後、母に父の様子を伝え、父に言われたことを話すと、「今更、何を言っているのよ」と、鼻で笑っていました。
祖母も「馬鹿だなぁ」と、嘲笑していました。

数日後の夜、叔父から電話がありました。父には弟が二人いて、次男の叔父からでした。電話に出たのは私でした。父に用事があったようで、「お父さんは帰ってる?」と言われ、返答に困ったので母に「どう答えたらいい?」と聞くと、「帰って来ないって言って」と言われました。

言われるがままに答えると、「なんで?どういう事?」と言われました。この頃小学6年生だったので、どう返答してよいか分からず、また母に聞いてみると、「とにかく帰って来ないって言いなさい」と言われました。

また、言われるがままに答えると、「ちょっとお母さんに代わって」と言われました。母に「変わって欲しいみたいだよ」と言うと、「なんで私が代わらないといけないの?あなたの叔父なんだからあなたが話しなさい」と言われました。

私はどうやって対応したらよいか分からず、泣いてしまいました。結局、叔父には何度も「お母さんは代われないみたい」と何度も言い、諦めたようで電話を切りました。

この時、「なぜ母は困っているのに助けてくれなかったのだろう。大人の事情に巻き込まれて、なぜ大人の板挟みにされるのだろう」と、とても辛い思いをしました。

数日後、三男の叔父が突然やって来ました。仕事で近所まで来たとの事で、寄ったそうです。この時は流石に母が応対しました。
少し叔父と話をした後、母と祖母と叔父と三人で話をする事になりました。

叔父は別れた事については全く聞かされていなかったので、寝耳に水だったそうです。叔父は家を出る時に私と弟に「俺はいつまでも二人の叔父だから」と言って、帰っていきました。

二人の叔父は優しい人でした。会うといつも遊んでくれたりして、生まれた頃から本当に親切にしてもらいました。
父と離れるのは辛くありませんでしたが、叔父たちと距離が遠くなるのは凄く寂しかったです。

母も叔父たちにはお世話になったと感謝していたようです。「いつまでもあなた達のおじさんだから、会いたくなったらいつでも会いに行ったらいいよ」と言っていました。

夫婦が別れるというのは、家族だけではなく、親族にも凄く影響があるんだな、と幼心ながら思いました。

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