毒親に振り回された男の記録⑥「父が突然出ていった本当の理由」

毒親育ち

平日のある日、突然、父が去っていきました。別居は決まっていたもののちゃんとした引っ越しもなく出ていったので、不思議でなりませんでした。
何故、何の準備もなくいきなり出ていったのかを、しばらくしてから母に聞きました。

父はあまり収入が多くありませんでした。月々の少ない収入から、母は銀行に毎月貯蓄預金をしていたそうです。
毎月、自動振替で普通預金から預けられていました。

別居が決まってから、貯蓄預金の通帳記帳をしてみると、いつの間にか残高が数万円しか残っていませんでした。
口座を管理しているのは母でしたが、母の知らないうちに引き出していたようです。

母は我慢の限界に達し、父に怒りをぶちまけました。父は何も反論することが出来ず、居場所を失うようになり出ていくことになりました。

思い出してみると、父の行動には不可解な事が多々ありました。
身の丈に合わない買い物をよくしていたように思います。

ゴルフ用品を買い替えたり、数万円する腕時計を何個か持っていました。ちなみに母は、安い数千円の物を使っていました。
よくお酒を飲んで帰宅していました。

私達の生活はどちらかというと質素でした。お金のかかる所にあまり遊びに行く事はありませんでしたし、時々出掛けた時の外食は安いものばかりでした。

それから、家に車がありませんでした。父は普通免許を持っていなかったというのもありますが、一般的な家庭のように車を持とうという気持ちがなく、むしろ持ちたくなかったようです。
友達から、家族で車で出かけた話などを聞かされると、いつも羨ましく思いました。

家電も他の家庭に比べると無いものが多かったです。ビデオが普及し始めた頃で、友達の多くはビデオを所有していました。友達が好きな番組をビデオに撮って何回も見ているという話を聞かされると、欲しくなってきました。
父に「ビデオ欲しい。買わないの?」などとねだってみると、「あんなもん、横着者が使う物だ!」と、怒って強引な理論で反対されました。

当時住んでいたのは団地で、私達兄弟が成長すると家が狭くなってきたので、母は広い所に引っ越そうと考えたそうです。
家から割と近い所に新しい団地が出来て、入居者を募集していました。申し込みをしようと父に相談すると、猛反論して激怒したそうです。「儂は死ぬまでこの家に住む!ここから離れたくないんや!」と、言ってきたそうです。

この頃、テレビでは学園モノの人気アニメがありました。「学園」という響きに憧れを持ち、「学校名に学園が付く所に行きたい」というと、「私立は学校の成績が悪い人が行く所だ!そんな所に行かせないぞ!」と、偏見を持って強引な理論を突きつけられました。本心で言ったわけではなくなんとなく言っただけなのに、そんなに反論するとは思ってもみませんでした。

とにかく、家庭にお金を使うことを好みませんでした。家電製品や家具で購入できる物は、父が欲しいと思った物だけでした。

母は今後の引っ越し資金や、私達が高校や大学などに進学した時のための資金を貯蓄していたそうです。
そんな事を父は把握していたはずですが、自己中心的に欲望のために浪費していて、更に信頼感が無くなりました。

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