毒親に振り回された男の記録⑤「寂しそうに去っていく父親」

毒親育ち

父との別居が決まってから、家の中は殺伐としていました。一ヶ月くらい前までは傲慢で自己中心的な態度をしていましたが、別れを切り出されてからは少し控えめになり、更に別居が決まってからは弱腰になっていたと思います。

「もう1回考え直してくれないか?」と母に言っていましたが、「今まで我慢していたけど、もう限界。これ以上一緒にいるのは無理」と言い返されていました。そして、「早く出ていって欲しい」と言われていました。

「いつになったら出ていってくれるのだろう」と、ずっと思っていました。

ある日の晩、夫婦喧嘩をしていました。何かあったのか知りませんが、言い争いをしていました。母は堪りかねて祖母(母の母)に電話をしました。父は「電話をするな!」と止めていましたが、父の妨害を阻止して電話をかけていました。

そして、祖母にこれまでの夫婦間で起きた事と別れる事を告白しました。この行動に、父は驚いた様子でした。母はこれまでに父からの仕打ちを誰にも言わなかったようです。
祖母は普通に夫婦仲が良いと思っていたらしく、突然の告白にビックリしたそうです。

父は外面は凄く良かったので、良い印象を持っている人が多かったです。祖母に対しても親切に接していたと思います。

母が溜まりに溜まっていた物を吐き出すと、祖母が父に変わるように言ったようで、父は電話を代わりました。

父は凄く肩身の狭い様子で話をしていて、時折涙ぐんでいました。
その様子を見て、「自業自得だな」と思いました。祖母に知られたということは、母の他の兄弟や親戚にも知られていまうという事になる確率が高くなります。

それから、更に父の態度は控えめになっていきました。

それから約一週間後、学校から帰ってくると、父が家にいました。父の休日は不規則で平日になることが多かったので、「今日は休みだったのかな?」と思いました。
部屋には大きなカバンがあり、父の荷物でした。ある程度の荷物をまとめて家を出ていく所でした。

父は控えめな口調で「出ていくことになったから」と言いました。「まだ家も決まっていないのに何故?」と、突然家を出ていくことに驚きました。

この日私は友達とプロ野球を見に行く約束をしていました。母は私に「お金がいるから、お父さんに貰ったら」と言われました。すると父は私に5,000円ほど渡しました。
その後しばらくして父は出ていきました。

プロ野球を見に行く期待感と突然父が出ていったことに混乱しそうになりました。

それから数十分後に私も家を出ました。球場に行ってからは、父の事を考える事はほとんどありませんでした。野球観戦を楽しめたので、父が出ていったことは心境的に何の妨げにはなりませんでした。

家に帰ると、当然父の姿はありませんでした。私的には厄介者が去っていったので、なんとなくスッキリした雰囲気に思いました。
「もう、理不尽に怒鳴られたり叩かれたり蹴られる事はないんだな」と思うと、開放感に満ちた気持ちになりました。

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